[3] フライパンのモデリング

準備が整ったのでモデリングを開始しましょう。

1.半透明の材質の設定

(1)[オブジェクト]パネルで[新規]ボタンをクリックし、「テンプレート」の下に新規オブジュクト「obj1」を作成します。

(2)続けて[材質]パネルで新規材質を一つ作成します。

作成した材質をダブルクリックし、[材質設定]を開きます。「不透明度0.6」、「拡散光0.6」、「自己照明0.4」にして下さい。
材質を半透明にするのは、モデリング時にテンプレートを参照し易くする為です。

2.基本図形の作成

ベースとなる基本図形を作成します。

(1)先ほど作成した新規材質「mat1」と「obj1」レイヤーが選択状態にあるのを確認して、

(2)左メニュー[コマンド]→[面]から[基本図形]→[円筒]をクリックします。

(3)[基本図形]パネルで[詳細設定]ボタンをクリックして円筒の[U方向の分割]を「32」として下さい。

(4)テンプレートを参照して位置とサイズを大体合わせます。

[F1]、[F2]を押して視点を切り替えて調節します。
※サイズ調整の仕方の一例です。

[F2]キーを押して上面視点に切り替え、[Scale]をクリック

赤い変形ハンドルをドラッグして、円筒の直径がフライパンの大きさと同じくらいになるまでドラッグします。

[F1]キーを押して、側面視点に切り替えます。

[Move]をクリックして、緑の移動ハンドルをドラッグ、フライパンの中心に黄色い四角が来るようにドラッグします。

再び[Scale]をクリックし、緑の変形ハンドルをドラッグして、円筒の高さをフライパンに合わせます。

(5)位置とサイズが大体合ったら作成[Create]を押してポリゴンを作成してください。

3.円筒上部の削除

(1)左メニュー[選択]で円筒上部の頂点をクリックして選択します。

※[移動]ツールや[拡大]ツールなどで頂点を直接ワンクリックすることでも、選択状態にする事ができます。
操作に慣れてきたら[選択]ツールに切り替える必要はありません。

(2)キーボードの[Delete]キー（頂点・辺・面を削除）を押してください。頂点が削除される事で円筒の上部のポリゴンが削除されます。

[削除]は非常に使用頻度が高い操作ですが、注意して使わないと思わぬところまで消してしまうので注意しましょう。

見えない面が消えていたりすると取り返しの付かない場合もありますので、モデリング編集下モデル以外は編集不可にしたり、

上部メニュー[ファイル]→[名前を付けて保存]で定期的にバックアップを取る事をお奨めします。

また、マウスの右ボタンドラッグで視点を回転させ、先ほど余計な頂点まで削除されていないか、一度確認しておくとよいでしょう。

4.フライパンの成形

それではポリゴンの成形をしていきます。
第一回と同じように、ナイフを入れて拡大縮小ツールでフライパンの曲面を作成して行きます。

※作業中ワイヤーの色が見づらいなと思ったら、[オブジェクト設定]でワイヤーの色が変更できます。

ここではワイヤーを青に変えています。

[ナイフ]ツールを使った成形の方法

この方法は第1回で解説しましたが、手順を忘れてしまった方はこちらをご覧ください。

(1)[F1]キーを押して側面からの視点に切り替えます。

(2)左メニューから[ナイフ]ツールを選択し、[ナイフ]パネルで[接続面を連続切断]を選びます。

(3)ナイフツールで辺の間をドラッグして切断します。

(4)左メニューから[拡大]ツールを選択します。

横1列の頂点をドラッグするようにして囲んで、選択状態にします。

(5)黄色い変形ハンドルをドラッグして、下絵に重なるようにスケール調節します。

この時、青い四角をドラッグするとフライパンの形が楕円にゆがんでしまうので間違えないようにしましょう。

(6)同様に(3)～(5)の手順をくりかえしていきます。

ナイフを入れる位置を間違えたり、拡大縮小がうまくいかない時は、[Ctrl]+[z]で工程を元に戻して、修正するか、

[移動]ツールを使って修正してください。

[ナイフ]を入れる位置は特に決まりはありませんが下図を目安にしてください。

 

ひとまずこれで、このオブジェクトの成形は完成にしておきます。

フライパンにするには厚みをつけなければなりませんが、それは後ほど解説しますので、とりあえず「obj1（フライパン）」を[編集不可]にしておきましょう。