[7] UVの整頓とテクスチャを描くための準備

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
閲覧数 : 11492回 総合評価 : 2件

UV領域を上手く使うためのUVの整頓、そしてテクスチャを描く目安となるガイドの作成を行います。
UV領域というのはテクスチャの表示されている範囲です。
メタセコイアでは一材質に一つ、このUV領域が与えられ、使う事が出来ます。

今回の日本刀は1材質で設定する予定なので、1つのUV領域に今まで展開したUVを上手く配置しなければなりません。


 

UVモードでは、現在選択されている(カレントの)オブジェクトが持つUVしか見る事が出来ないと思います。
これではうまく調整する事ができませんので、UVモード左上”UVメニュー”の”CurObj”のチェックを外して下さい。


 

”CurObj”はチェックの入っている状態だとカレントオブジェクト(オブジェクトレイヤーで選択されている)のUVのみ表示します。
この”CurObj”を外した状態で作業をしていきます。


 

1.握りの位置調整


 

それでは握りのUV位置を調整します。

(1)[オブジェクト]パネルで「握り」オブジェクトが選択されていることを確認します。


 

(2)[UV操作]パネル→[移動]を選択します。
画像を参考にUVをUV領域の左端に移動させてください。


 

(3) [UV操作]パネル→[拡大]を選択します。
画像を参考にUVのサイズを調整してください。


 

POINT
[Shift]キーを押しながらドラッグすることで縦横の比率を維持したまま
スケールを調整することができます。


 

2.縁の位置調整


 

縁のUV位置を調整します。

(1)[オブジェクト]パネルで「縁」オブジェクトが選択されていることを確認します。

(2)[UV操作]パネル→[移動]を選択します。
まず、上面・下面UVを選択し画像を参考に移動させます。


 

(3) [UV操作]パネル→[拡大]を選択します。
画像を参考にUVのサイズを調整してください。


 

(4)側面のUVも同様に配置します。
画像を参考に上面・下面UVの下に移動させます。


 

[UV操作]パネル→[拡大]を選択してスケールを縮めます。


 

3.鍔の位置調整


 

鍔のUV位置を調整します。

(1)[オブジェクト]パネルで「鍔」オブジェクトが選択されていることを確認します。

(2)[UV操作]パネル→[移動]を選択します。

まず、上面・下面UVを選択し画像を参考に移動させます。


 

(3) [UV操作]パネル→[拡大]を選択します。
画像を参考にUVのサイズを調整してください。


 

(4)(2)、(3)を繰り返し側面のUVも同様に配置します。
画像を参考に移動させます。


 

[UV操作]パネル→[拡大]を選択してスケールを縮めます。


 

もう一つの側面も同様です。


 


 

4.刃の位置調整


 

刃のUV位置を調整します。

(1)[オブジェクト]パネルで「刃」オブジェクトが選択されていることを確認します。

(2)[UV操作]パネル→[移動]を選択します。

まず、刃のUVを選択し画像を参考に移動させます。


 

(3) [UV操作]パネル→[拡大]を選択します。
画像を参考にUVのサイズを調整してください。


 

(4)次に刃の棟にあたるUVも同様に配置します。
画像を参考に移動させます。


 

[UV操作]パネル→[拡大]を選択してスケールを縮めます。


 

5.はばきの位置調整


 

はばきのUV位置を調整します。

(1)[オブジェクト]パネルで「鍔」オブジェクトが選択されていることを確認します。

(2)[UV操作]パネル→[移動]を選択します。

まず、側面のUVを選択し画像を参考に移動させます。


 

(3) [UV操作]パネル→[拡大]を選択します。
画像を参考にUVのサイズを調整してください。


 

(4)上面・下面のUVも同様に配置します。
画像を参考に移動させます。


 

[UV操作]パネル→[拡大]を選択してスケールを縮めます。


 

6.全体確認


 

今回は私の方で整列したUVに合わせて貰う作業になってしまいましたが、UVの整頓はある程度の慣れが必要な作業の為このような形を取らせて頂きました。
テクスチャの事も考えられるようになれば、自分で配置も考えられるようになると思います。

オブジェクト全体のUV配置はこのようになっています。


 

※確認用にテクスチャ画像を変えています。サンプルデータのcheck2.bmpをテクスチャとして読み込んでいます。

7.UVガイド出力


 

それでは最後にテクスチャを描く為のアタリ、UVガイドを出力します。

(1)まずすべてのパーツのオブジェクトを編集可能な状態にします。


 

(2)[Ctrl]キー+Aで全選択します。


 

(2)[選択部処理]メニュー→[コピー]、そのまま[選択部処理]→[ペースト]をして新しいオブジェクトとして作成します。


 


 

このペーストされたオブジェクトは”CurObj”を使用することなく全てのUVが表示されています。
テクスチャガイドは[UV操作]パネル→[ファイル出力]で出力できるのですが、カレントのUVしか出力しないためこのような方法をとるのです。

(3)それでは、テクスチャガイドを出力します。
[UV操作]パネル→[ファイル出力]をクリック。


 

(4)出てきたUV展開図のファイル出力パネルの[指定]をクリック、ファイル名”UVガイド.bmp”を指定してテクスチャガイドを作成して下さい。


 

解像度は512×512が良いです。入力し終えたら[OK]を押します。


 

指定のディレクトリにUVガイド.bmpが作成されます。


 

ファイル出力が終わったらこの「obj1」オブジェクトは削除して大丈夫です。

コメント
コメントはありません