[2] ボディのモデリング①
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1.環境設定
2.ボディ部分のライン作成 ①
3.ボディ部分のライン作成 ②
4.ボディ部分のライン作成 ③
5.面を張る準備
1.環境設定
今後のモデリングをスムーズに行う為にも、まず環境設定を確認していきます。
(1)画面上部のメニュー[ファイル]から{環境設定}を選択します。
(2)[環境設定]→[プレビュー]を開き、[テクスチャの最大表示解像度]を赤枠内の様に「2048」に設定します。
(3)[操作]を開き、[反応許容距離]の[頂点]を「7.0」にします。数値を変更したら、[OK]をクリックします。
2.ボディ部分のライン作成 ①
前項で準備したテンプレートオブジェクトを参照しながら、エレキギターのボディ部分をモデリングしていきます。
今回のパーツの中では一番難しいと思いますが、頑張っていきましょう。
(1)今回のエレキギターのボディ(下の図の赤枠部分)のモデリングには、面を貼るにあたり、3本のラインが必要となります。
まず、1本目のラインを作成していきます。[F3]キーを押し、正面視点に切り替えます。
(2)[オブジェクト]パネルにて[新規]をクリックし、「obj1」を作成します。
(3)[コマンド]パネルから→[面]→[面の生成F]を選択します。
(4)[面の生成]パネルが開きますので、[辺]をONにします。
(5)下絵のボディ外側をトレースしていきます。
エレキギターのボディ上部を、下絵のアウトラインに沿ってクリックしていきます。
辺のカラーの変更
ラインが見難い場合は[オブジェクト設定]から辺のカラーを変更します。
(1)まず、[オブジェクト]パネル内、辺の色を変更したいレイヤーをダブルクリックします。
(2)[オブジェクト設定]パネル→[基本情報]の赤枠内をクリックします。
(3)[色設定]パネルが表示されました。任意の色へ変更し、[OK]ボタンをクリックします。
これでラインの色が変更されました。
(6)アウトラインの点は、湾曲の程度に合わせ、適度に追加していきます。
赤枠内の様なアウトラインの曲がりが急な個所は、狭い範囲となりますが点を多めに打っていきます。
注意点としては、アウトラインの点が多くなるほど、下絵に厳密なラインとなりますが後に行う面を貼る作業、形状の修正が発生した場合の修正作業が複雑になりますので、下図のアウトラインの湾曲に合わせ適度な間隔で点を追加していきます。
(7)ボディの外側、全てのトレースが完了しました。
(8)[F1]キーを押し、横からラインを確認します。
(9)[コマンド]パネル→[編集]から[範囲 R ]をクリックし、全ての点を囲う様にドラッグします。
(10)画面上部メニュー[選択処理]から[頂点の位置を揃える]を選択します。
(11)[頂点の位置を揃える]ダイアログで、下図赤枠内と同様に設定し、[OK]をクリックします。
(12)1本目のラインが完成しました。最後に、[オブジェクト]パネル内の「obj1」にロックをかけます。
3.ボディ部分のライン作成 ②
2本目のラインを作成します。2本目はエレキギターボディ部分、下絵の内側をトレースしていきます。
(1)まず [F3]キーを押して、視点を正面に戻します。
(2)内側のラインと外側のラインの頂点数を合わせる為、外側をトレースしたオブジェクト「obj1」を複製します。
[オブジェクト]パネルにて、「obj1」が選択されているのを確認し、[複製]をクリックします。
(3)[オブジェクトの複製]ダイアログで 下図と同様に設定し、[OK]をクリックします。
(4)「obj1」が複製され、同じ位置に「obj2」が複製されました。
(5)「obj1」を非表示とし、「obj2」のロックを解除し、「obj2」を選択状態とします。
(6)「obj2」のラインを調整していきます。
[コマンド]パネル→[編集]から[移動 V ]を選択し、各点を下図の赤い矢印方向へ、移動させていきます。
(7)下絵の内側のラインに沿うように、全ての点を移動していきます。
(8)[F1]キーを押し、横からラインを確認します。
(9)[コマンド]パネル→[編集]から[範囲 R ]をクリックし、全ての点を囲い選択状態にします。
(10) 画面上部メニュー[選択処理]→[頂点の位置を揃える]を選択します。
(11)[頂点の位置を揃える]ダイアログで、Z座標の値に「2.85」を入力、[適用]にチェックを入れ[OK]をクリックします。
(12)2本目のラインが完成しました。最後に、[オブジェクト]パネル内の「obj2」にロックをかけます。
4.ボディ部分のライン作成 ③
(1)3本目のラインを作成します。[オブジェクト]パネル内で「obj1」を選択し、 [複製]をクリックします。
(2)[オブジェクトの複製]ダイアログで Z座標の値に「1.48」を入力し、[OK]をクリックします。
Z座標「1.48」の位置に、初めに作成したライン「obj1」が複製され、「obj3」が配置されます。
(3)複製したライン「obj3」と外側のライン「obj1」間が、ボディの厚み部分になります。
(4)下絵には、内側のラインが外側に広がっていく箇所(下の図の赤い線)があります。
それに合わせて複製したライン「obj3」を修正していく必要があります。
(5)下絵のみだと、ライン「obj3」のどこを修正すべきか解り難いかと思いますので、修正前の現状、修正後の状態と面を貼った完成状態を比較しながら、どのようにボディのラインを変更しようとしているのかを説明していきます。
修正前、修正後のライン「obj3」の変化と、完成状態の面の湾曲を確認してください。
ボディ下部とボディ側面で、ボディの厚みを形成しているライン「obj3」が、ゆるやかにカーブしているのが確認できるかと思います。次の工程で、実際に面の湾曲を形成しているラインを修正していきます。
(6)ライン「obj3」を修正していきます。まず、[F3]キーを押し、正面を表示させます。
(7)[オブジェクト]パネル内の「obj1」「obj2」を非表示とし、「obj3」のロックを外し、選択状態とします。
(8)画面左の[編集オプション]内の[面]がONになっているか、確認します。
(9) [コマンド]パネル→[編集]から[範囲 R ]ボタンをクリックし、エレキギターの左右のセンターとなる点を含んだ左半分、すべての点を図の様に囲みます。
(10)左右のセンターと左半分の点が選択されました。
(11)選択された状態で、画面上部メニュー[選択部属性]から[面を一時的に隠す]を選択します。
(12)左半分の点が、一時的に非表示にされました。
(13)[F1]キーを押し、側面を表示します。
(14)先ほど[範囲 R ]ツールを選択していますので、下図の様に囲み選択状態にします。
※下図の場合は、下から点13個目までを選択しています。
(15)選択が完了しました。これより点を移動させます。
(16)画面上部メニュー[選択部処理]から[頂点の位置を揃える]を選択します。
(17) [頂点の位置を揃える]ダイアログで、Z座標の値に「2.39」を入力、[適用]にチェックを入れ[OK]をクリックします。
(18)選択されていた点が移動しました。
(19)点の移動により出来た段差部分(下の図の赤枠内)が、滑らかなラインになるよう修正していきます。
(20)[F3]キーを押し、視点を正面に切り替えた後、画面上部メニュー[選択部属性]から[隠した面を表示]を選択します。
(21)先ほど、一時的に非表示にしておいたボディの左半分が表示されるようになりました。
(22)先ほどの左半分と同様に、エレキギターの左右のセンターとなる点を含んだ右半分、すべての点を図の様に囲み選択します。
(23)エレキギターの左右のセンターと右半分、すべての点が選択されました。
(24)選択された状態で、画面上部メニュー[選択部属性]から[面を一時的に隠す]を選択します。
(25)右半分の点が、一時的に非表示にされました。
(26)[F3]キーを押し正面、[F1]キーを押し側面を表示し、これから移動させる点を立体的に確認します。
下の図、赤枠内がこれから移動させる点となります。Aの点に関しては、先ほど右半分の点を修正した際に移動させているので、移動はさせません。
(27)[F1]キーで、側面を表示し、実際に点を動かしていきます。赤枠内の点を滑らかなラインになるよう移動させていきます。
(28)[F3]キーにて正面を表示します。
(29)画面上部メニュー[選択部属性]から[隠した面を表示]を選択します。
(30)先ほど、一時的に非表示にしておいたボディの右半分が表示されるようになりました。
ライン「obj3」の修正が完了しました。
5.面を張る準備
面を貼る前に、先ほど作成した3本のラインを、1つのレイヤーに纏めます。
(1)[オブジェクト]パネル内の「obj1」「obj2」「obj3」のロックを解除します。
(2)まず[Ctrl]+[A]キーを押し、「obj1」「obj2」「obj3」のラインを選択します。[Ctrl]+[C]キーでコピー後、[Ctrl]+[V]キーでペーストします。
(3)[オブジェクト]パネル内に「obj4」が複製されました。[Ctrl]+[D]キーで選択を解除しておきます。
(4)[オブジェクト]パネル内の「obj1」「obj2」「obj3」を非表示にし、ロックもかけておきます。
(5)「obj4」に、ラインが3本纏められ、面を貼る準備が整いました。
これで、今回の講座分は終了となります。
次回は、今回作成したラインに面を貼りつけていきます。
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