[13]パーツのモデリング⑩
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1.弦のモデリング
最後のパーツ、弦のモデリングです。長細いパーツですので操作がし難いのですが、成形自体はとても簡単です。
(1) [オブジェクト]パネル内の[新規]をクリックし「obj1」を作成し、「ペグ」を非表示にします。
(2) [材質]パネル内で「mat3」が選択されている事を確認します。
(3) [F3]キーを押して、正面を表示します。 [コマンド]パネル→[面]から[基本図形 P]をクリックし、[基本図形]パネルの[円筒]をクリックします。さらに[詳細設定]をクリックし、下図、赤枠内のように設定を変更し[基本図形]パネルの[作成]をクリックします。最後に[Ctrl]+[D]キーを押して、全ての選択を解除しておきます。
(4) [コマンド]パネル→[辺・点]から[ナイフ K]をクリックして、[ナイフ]パネルから[ナイフで面を切断]をクリックし下図の赤い線に合わせ切れ目を追加していきます。
(5) [コマンド]パネル→[編集]から[範囲 R]をクリックして、下図のように赤い枠内の点を選択します。
(6) [コマンド]パネル→[編集]から[移動 V]をクリックして、下図のように、点を移動させます。最後に[Ctrl]+[D]キーを押して、全ての選択を解除しておきます。
(7) [コマンド]パネル→[辺・点]から[ナイフ K]をクリックして、[ナイフ]パネルから[ナイフで面を切断]をクリックし下図の赤い線に合わせ切れ目を追加していきます。
(8) [オブジェクト]パネル内で、「フレット」「ブリッジa」「ブリッジb」「ペグ」の表示をONにします。
(9) [F1]キーを押して、側面を表示します。「フレット」「ブリッジa」「ブリッジb」「ペグ」や下絵を参照しながら下図の赤丸内の点を移動させます。
(10) [オブジェクト]パネル内で、「obj1」が選択されているのを確認した上で[複製]クリックして[オブジェクトの複製]ダイアログを下図のように設定します。設定が完了したら[OK]をクリックします。
(11) [F3]キーを押して正面を表示します。複製された「obj2」と「obj3」を移動させて、2本目、3本目の弦を作成していきます。
(12) [F1]キーを押して側面を表示します。複製した「obj2」と「obj3」の弦の端のZ座標を調整していきます。弦が3本完成しました。
(13) [オブジェクト]パネル内の「obj2」と「obj3」を「obj1」へドラッグします。ドラッグ後、「obj1」をダブルクリックして[オブジェクト設定]ダイアログを、下図のように設定します。設定が完了したら、[OK]をクリックします。
(14)ペグに巻きついている弦を作成します。[オブジェクト]パネル内の[新規]をクリックし「obj2」を作成し、「obj1」にロックをかけます。
(15) [材質]パネル内で「mat3」が選択されている事を確認します。
(16) [F3]キーを押して、正面を表示します。 [コマンド]パネル→[面]から[基本図形 P]をクリックし、[基本図形]パネルの[ドーナツ型]をクリックします。さらに[詳細設定]をクリックし、下図、赤枠内のように設定を変更し[基本図形]パネルの[作成]をクリックします。
(17) [コマンド]パネル→[編集]から[回転 C]をクリックして、[回転]パネル内を下図の赤枠内のように設定します。
(18) [拡大]ツールと[移動]ツールを使用して、微調整していきます。
(19) [オブジェクト]パネル内で、「obj2」が選択されていることを確認した上で[複製]をクリックして、表示される[オブジェクトの複製]ダイアログ内を下図のように設定し、[OK]をクリックします。「obj2」が複製され「obj3」が作成されました。「obj3」を移動させますので「obj2」にロックをかけておきます。
(20) [移動]ツールを使用して「obj3」を移動させます。
(21) [オブジェクト]パネル内の「obj3」を「obj2」へドラッグします。
(22) [オブジェクト]パネル内で、「obj2」が選択されていることを確認した上で[複製]をクリックして、表示される[オブジェクトの複製]ダイアログ内を下図のように設定し、[OK]をクリックします。「obj2」が複製され「obj3」と「obj4」が作成されました。
(23)複製された「obj3」と「obj4」を[移動]ツールを使用して、位置を整えます。
(24) [オブジェクト]パネル内の「obj4」「obj3」「obj2」を「obj1」へドラッグします。「obj1」は、X軸に対してミラーリングが設定されているので、「obj4」「obj3」「obj2」から、移動したオブジェクトも、ミラーリングされた状態となります。
(25) [オブジェクト]パネル内の「obj1」をダブルクリックして、[オブジェクト設定]ダイアログを、下図のように設定します。設定が完了したら、[OK]をクリックします。
2.完成
(1) これで全パーツのモデリング終了です。ここまで曲面化、そしてミラーリングを多くのオブジェクトに設定してきました。どのオブジェクトにミラーリング、曲面化を設定したか良く覚えていないでしょうし、1つずつフリーズをしていては面倒です。こんなときメタセコイアの標準機能でまとめてミラーリング、曲面化をフリーズできます。画面上部メニュー[オブジェクト]から[曲面・ミラーのフリーズ]を実行するときに[Shift]キーを押します。これだけで全ての曲面・鏡面がフリーズされます。
(2) 全ての材質を不透明にして確認してみましょう。
(3) 今回登場した新しいテクニックといえば、面の押し出しと操作パネル(移動&スケール)を複合したポリゴンの成形ぐらいです。これは次回解説予定のプラグイン【Edge Extrude】が使えない場合の方法ですが、法線方向の押し出しが出来る分[Edge Extrude]では難しい成形にも使えるので覚えておいて下さい。[頂点の位置を揃える]がたびたび出てくるのが分かると思いますが、こういう小物を作成する場合は非常に有効ですのでぜひショートカットに登録し、簡単に呼び出せるようにしておきましょう。それでは、エレキギターのモデリング講座を終わります。次回はクラシックギターのモデリングを解説したいと思います。
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