[1] 横髪の作成
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前髪の横、耳を隠している長めの「横髪」を作ります。
前髪の作成と基本的な手順は同じです。一方向から形を整え、奥行きをつけて形を整えます。
この横の髪は、前髪より少し長く、加えて左右対称です。そこで、前髪とは別オブジェクトにして左右対称にすることで、後頭部へ繋がる場所を揃え、作る手間も半分にします。
1.オブジェクト設定
(1)使う材質は、当面のところは「Guide_X」(横顔の投影マップ)です。
[材質]パネルで「Guide_X」を選択し、[オブジェクト]パネルの[新規]をクリックして横髪用のオブジェクトを新しく用意します。
材質の色を変える
作業を始めると分かると思いますが、ガイドと同じ材質を選択するため、作成中のオブジェクトが見づらいかもしれません。そんな時は前髪同様、ガイドを複製して新しい材質を用意しガイドと区別がつく色に変えて作業しましょう。
※横髪、後ろ髪では最終的に材質「Hair」を割り当てます。
(2)新しくできたオブジェクトをダブルクリックして[オブジェクト設定]ダイアログを開き、名前を「Hair_Side」に。 [ミラーリング]欄で[左右を分離した鏡面]をON、適用軸は[X]軸に設定します。
また、[スムージング]欄で[スムージングを適用]をON、角度を「180」に設定し、角が丸く描画されるようにします。
2.面張り
(1)側面視点([F1]キー)で、横顔ガイドを参考に[面の生成]を行います。
※わかりやすいように材質を変えています。
(2)面を1つ作成したら、[面張り]で上下に面を増やし、ガイドを参考に[移動]で形を整えます。
面の分割線は、前髪と同じ高さに揃えます。こうすることによって、髪のテクスチャ画像に横一本のハイライトを書いた時に、高さが揃って表示されるはずです。
(3)側面視点からの形を整えたら、X軸での位置を調整します。
[編集オプション]で移動方向をX軸に限定し、正面視点([F3]キー)でガイドの絵を参照しながら頂点を横に動かして、顔の横、耳の前の位置まで持って行きます。
(4)顔オブジェクト「Face」、前髪オブジェクト「Hair」も適宜表示を切り替えて、バランスを確認しながら位置を調整します。
3.立体的にする
横髪の房を立体的にします。
(1)[ナイフ]→[接続面を連続切断]を使い、縦に面を切断して新しい辺を作成します。
(2)新しく出来た辺の頂点を[移動]で持ち上げて山脈を作ります。
この山脈の流れは、正面視点、側面視点を頻繁に切り替えて、流れがスムーズに、髪の毛に見える様に調整します。(髪の毛に見える様な流れとは、つまり一箇所だけ尖ったような場所がなく、どの方向から見ても一つの大きな曲線に沿っている滑らかな流れという事です。)
4.形を整える
横髪は、前髪の根元付近に集中したポリゴンを隠す役割があり、また、後頭部にも被さって接続部分を隠す役割もあります。横髪の後ろの列は、辺を伸ばして内側へ折り曲げ、後ろから覗いても前髪・横髪のポリゴンの裏側が見えないようにします。
(1)[範囲]などで後ろ側の辺一列を選択します。
この際、[編集オプション]で[辺]のみを選択するようにしておくと選択しやすくなります。
(2) [面張り]で辺を後方に引き伸ばし、引き伸ばした辺全体を[拡大]を使用してやや小さく縮小します。
(3)さらに、縮小した辺全体を折りたたむように、[移動]で少し前方へ。その後、頂点ごとに調整して形を整えます。
前髪の根元付近に集中しているポリゴンを隠すように、横髪を少し上に被せておくときれいに見えます。
(4)左右対称のオブジェクトは、鏡面側と接触する部分の頂点がきちんと正しく揃っている必要があります。横髪の根元の頂点を選択し、メニューから[選択部処理]→[頂点の位置を揃える]で点の位置を「X=0」に揃え、左右の横髪の根元が合致するようにしておきましょう。
横髪が完成しました。
正面・側面・真上の各視点から見て、このように作成しました。
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