[8] 瞳にハイライトを入れる

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
閲覧数 : 25830回 総合評価 : 2件

今はまだ瞳にハイライトが入っておらず、意識のない人の目になっているので、瞳にハイライトを入れましょう。

1.前準備

 

前準備として、眼のテクスチャをIllustStudioで加工します。

(1)IllustStudioに眼のテクスチャ「Eye.bmp」を読み込み、[レイヤー]メニュー→[レイヤーの複製]で右側の目を複製します。

 

(2)[編集]メニュー→[移動と変形]→[左右反転]で複製したレイヤーを左右反転させます。

 

(3)このままでは右側の目が隠れてみえませんので、選択範囲で右半分を囲って[Delete]キーで余計な部分を削除します。

 

完成したら、同名のBMP形式で上書き保存してください。

2.UV調整

 

メタセコイアに作業を戻します。
ハイライトは左右非対称なので、眼を含む顔オブジェクトをフリーズし、鏡面設定を解除する必要があります。

(1)「Face」オブジェクトを選択し、[オブジェクト]メニュー→[曲面・ミラーのフリーズ]を選びます。
[フリーズ]ダイアログの[ミラー]にチェックが入っていることを確認し、OKを押します。

 

 

(3)[材質]パネルで「Eye」を[Shift]キーを押しながらクリックして、材質「Eye」が割り当てられている面を選択します。

 

左目(向かって右側の目)にはすでにUV設定が施されているので、選択する必要はありません。選択を解除するには不要な面を[Ctrl]キーを押しながら選択すればいいので、 [Ctrl]キーを押しながら左目を囲むように範囲選択して、右目だけ選択された状態にします。

 

POINT
矩形範囲選択する際には、オブジェクトが何もない場所から矩形を描くようにしましょう。

 

(4)UV編集モードに入ります。鏡面をフリーズした直後なので、眼の展開図は右目・左目が重なっています。

プレビュー画面上のボタン[Select]をONにすると、選択している面のUVだけが表示されます。

 

(5)この(右目のUVだけ表示された)状態で、まずはUV上に表示された頂点全てを選択します。

 

(6)編集オプションで軸を[U]に限定し、選択した頂点を左に動かし瞳の中心部分をテクスチャにあわせます。

 

POINT
UV編集中は、編集オプションはXYZではなく、UV座標を示すUとVに切り替わっています。(Uが横軸、Vが縦軸。)

 

(7)続いて、[UV操作]パネル→[拡大]に切り替え、瞳の中心からマウスを左方向へドラッグして、UV展開図を「左右反転」します。サイズは、地のテクスチャ画像に合わせてください。
※拡大を使い、ゼロを超えて展開図を縮小させることで展開図を左右反転します。

 

もっと正確にUVの左右反転などを行いたい場合には、プラグインを使用する必要があります。
(プラグインを使用した方法は別の機会に。)

3.ペイント作業

 

これで、眼のテクスチャは左右で別の画像になったことになります。
ペイント機能を使い、瞳にハイライトを書き込みます。

(1)[コマンド]パネルから[ペイント]を選択し[ペイント]パネルを表示します。

[ペイント]パネルから[ブラシ]パネル、[カラー]パネルを呼び出し、ブラシの[半径]を「2pixel」、[筆圧]を「50%」、色は白に設定します。

 

(2)ハイライトをモデルに直接描き込みましょう。

すまき俊吾先生の他作品も参考に、大きなハイライトを右上、小さなハイライトを(ブラシ半径を小さく調整して)左上、右下へ描き込みます。

 

POINT

瞳の色が暗いと感じる場合は、材質設定を開き、自己照明を調整します。

 

(3)書き込みが終了したら、[ペイント]パネルの[ファイル]メニューから[ファイルへ保存]で画像を保存するのを忘れずに。

 

これで頭部の完成です。

 

次回からは、中級編として身体、衣装などに取り掛かりたいと思います。

コメント
コメントはありません