[1] サイズ・位置の調整

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
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これから衣装の作成に移りますが、その前にモデルの位置・大きさを調整します。現在のモデルは、頭部を製作する際に作成したガイドそのままのサイズ・位置で作業を進めてしまっているので、中心位置が頭、かつ体が下方向に大きくはみ出したものになってしまっています。作業をすすめる上で、中心位置がずれていると不都合が多いので、これをメタセコイアでの標準的な大きさ、位置に再配置します。

 

メタセコイアには、位置や大きさの数値にメートル、センチメートルといった大きさの単位は存在しません。1単位をキロメートルと考えるか、それともセンチメートルにするかは作り手の自由です。ただ、メタセコの特性として、軸とグリッドの表示範囲より大きく超えた場所にモデルがあると表示が歪んできてしまうため、出来るだけそこから逸脱しないように、初期状態のグリッドの範囲を目安につくることが望ましいです。(グリッドは初期状態の場合、上下左右に、-300~+300の大きさになっています)

 

今回は、女の子の身長を仮に155cmと考え、頭頂高を「155」位にあわせたいと思います。モデルを移動・拡大縮小する際に注意すべき事があります。現在、モデルはいくつかのオブジェクトに分割され、中心線でミラーリングもされています。これらがズレない様、まとめて正確に移動・拡大縮小する必要があります。

 

まずは、予定の身長サイズと同じ大きさの箱を新オブジェクトとして作成します。[基本図形]で立方体を選び、[詳細設定]でY方向のサイズを「155」に設定します。それ以外の方向(前後、左右幅)は適当に調整し、箱を生成します。作成した箱は座標系の中心に作られるので、[移動]でY軸方向に「155」の半分、「77.5」だけ移動します。

 

続いてもう一つ、今度はモデルの体全てを覆うサイズの箱を作成します。メタセコイアでは、拡大縮小は対象物の最大位置から、中心位置が設定されるので、体の全てを覆う箱を用意し、最大位置を一時的に左右対称にする訳です。[基本図形]で立方体を作り、[Scale]ハンドルで拡大縮小し、体が十分入るだけのサイズに。このとき、箱を左右に動かさないように注意。せっかくの中心位置がずれてしまいます。箱ができたら、見やすいように箱の面を反転しておきます。

 

 

あとは簡単。編集オプションの[現物]をOFFにした状態で、先程の高さ「155」の箱“以外”を編集可能にし、全選択([Ctrl]+[A]キー)してから[移動][拡大縮小]し、「155」の箱にサイズをあわせます。

 

位置・サイズの調整が終わったら、大小の箱、もう使わないガイド用のオブジェクト「Guide」は削除してしまって構いません。全身のイラストを貼ってある「Guide2」は衣装確認用に、サイズを適当に縮小しモデルの横付近に残しておきます。

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