[1] スクリーンショット

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
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メタセコイアのプレビュー画面は、今となってはシンプルで低機能です。2000年頃のリリース時からマテリアルの設定部分は変化が無いので、近年のシェーダの恩恵もありません。フォトリアルを追求するのには、やや物足りませんが、センスと色選択の占める割合が大きいイラスト系に限定すれば、テクスチャと最低限のマテリアル設定だけでも、そこそこ使える絵を作ることができます。

プレビュー画面で綺麗に表示されるように作り、それをスクリーンショットで保存することで、2Dイメージを手軽に利用することができます。ガイドなどの余計な画面表示を非表示にすれば、スクリーンショットは最も手っ取り早い2Dイメージ作成方法です。



(1)ポーズ、カメラアングル、ライト

ただの立ちポーズでは味気ないので、当然、最初にポーズを設定します。

ボーンプラグインでポーズをつけ、モードを[Motion]から[Scene]に切り替えることで、ボーンなどのハンドル表示を消すことができます。別ツールと連動するならば、[Freeze]を押すと、現在のポーズ・モーフィング状態がモデルに上書きされます(モデルを元に戻せなくなるので、試す前に保存は必須です)。

ライト方向は[コマンド]パネルの[照光]でコントロールします。所詮プレビュー画面なのでライトは一灯のみ。また上部メニューから、[表示]→[ドキュメント設定]の[周囲光]を設定することで、影方向の色も変化させることができます。


[材質設定]で[拡散光]と[自己照明]の値によっては、ライトの影響がなくなります。イラスト調にするならば、そのほうが(アラも見えなくなるので)都合が良いでしょう。



(2)背景色を変更する

[ファイル]→[環境設定]→[表示]から、背景色を好きな色に変更できます。(「設定を標準状態に戻す」機能は無いので、必要ならば、変更前に今の背景色を覚えておきます)背景を単色にすれば、スクリーンショットをグラフィックソフトで編集する際に、色指定で範囲選択し易くなります。

ただし、場合によっては、ビデオカードの3D設定で「アンチエイリアスを切る」にしないと、綺麗に選択出来ないかもしれませんので注意しましょう。



(3)箱で包んで背景色を設定する

モデル全身を覆うような大きな箱を作り、面を表裏反転することによって、あたかも撮影ブースのような環境を作ります。

この場合、新しく材質を作って割り当てることで、背景の色をコントロールします。[材質設定]の[自己照明]を十分上げれば、箱の形を意識させない背景を作ることが出来ます。加えて、箱の頂点部分に頂点カラーを設定すれば、お手軽にグラデーション背景を作ることも出来ます。


[材質設定]の[頂点カラー]にチェックを入れます。また、頂点カラーはシェーダの種類によっては描画されません。
[コマンド]→[辺・点]より[頂点色]を選択し、[頂点カラー]で色を設定します。モデル(背景の箱)の頂点をクリックすることで色をつけることが出来ます。

頂点カラーは文字通り、頂点に対してのみ色を設定する機能です。頂点と頂点の間はグラデーションになるので、背景として使うにはうってつけです。



(追加)スクリーンショットを撮るには

スクリーンショットを撮る最も手っ取り早い方法は[PrtSc(PrintScreen)]キーを押すことです。Windowsの画面全体がクリップボードにコピーされるので、グラフィックツールを立ち上げ、十分大きな画像サイズを用意し、そこにペーストするというWindows標準の方法です。

その他、ネットには便利なスクリーンキャプチャのソフトがいくつもありますので、各自で探してみてください。

スクリーンショットを加工してイラストに利用するならば、最大限大きなサイズのスクリーンショットを作ることが必要です。基本的に画面サイズより大きなスクリーンショットは撮れないので、窓最大化、上部メニューから[パネル]→[コマンドパネル]のチェックを外す、レイアウトによっては画面を横にする([Ctrl]+右ドラッグでプレビューを回転できます)などの工夫で、できるだけ大きくプレビューが表示されるようにしましょう。


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