TRY IT OUT!

安藤なつみ先生


『ワルツのお時間』(安藤なつみ/講談社)第1巻好評発売中!

CLIP STUDIO PAINTにTRY!

月刊「なかよし」(講談社)にて『ワルツのお時間』連載中。現在はComicStudioを使っている安藤なつみ先生に、「CLIP STUDIO PAINT」でカラーイラストに初挑戦していただきました!

はじめてのCLIP STUDIO PAINT

―CLIP STUDIO PAINTの得意な表現をご紹介します。(基本的な機能については、使い方講座「CLIP STUDIO PAINTでさっそく描いてみよう」などを参考にしてくださいね!)特にカラーについて、水彩のような色を塗り重ねる表現が綺麗にできます。油彩やエアブラシもあります。



―カラーだけでなく、薄墨のような、グレーの表現も綺麗にできます。


安藤なつみ先生(以下、安藤)  この、プロパティパレットにある [絵の具量] は何ですか?

―これを調整すると、下の色と描画色が混ざる比率が変わります。 [絵の具濃度] では、透明度が変わります。“色の混ざる量”だと思ってください。

安藤  ブラシの設定も色々変えられるんですね。

―例えば、[質感]をかけて、マーメイド紙に描いたような、凹凸も出すことができます。色違いをランダムで散らしたりしても、おもしろい効果ができます。にじみの効果では、にじみのパターンを増やすと、思ってもない表現になることがあります。カラーの油彩にも使える点は、ComicStudioと大きく違うところですね。

安藤  デコレーションブラシ、かわいいブラシがある!しかも沢山ある!

―最初からセットされているデコレーションブラシだけでなく、CLIPでユーザーの方が公開されている素材も沢山あり、カワイイものだけでなく、おもしろいものもありますよ。



安藤  CLIP STUDIO PAINTは [マスク] が便利だと聞きました。

―下塗りをした部分に影をつけたい時に、塗り重ね用のレイヤーを一枚上に重ねて、 [レイヤー]メニュー→[レイヤー設定]→[下のレイヤーでクリッピング] とすると、下塗りの範囲からはみ出しません。


安藤  “ベクター”が変わったらしいのですが、どのようなところですか?

―ComicStudioですと“ベクター”の機能を利用できるのが[ペン]ツールだけでしたが、CLIP STUDIO PAINTなら“ベクター”で鉛筆やそのほかのブラシで淡い線も引けます。ですから、どのような絵柄でも、表現を損なわずに、ベクターの機能で後から修正をしたり加筆することが簡単にできます。
―あとは、3D関係がパワーアップしています。[3Dデッサン人形]があるのですが、マウスで手足を動かすだけでポーズを簡単につけることができます。自分のキャラクターに合わせて、体型・頭身の変更ができます。 難しいポーズは、一度3Dで下絵を作ってから作画すると、初心者の方にはデッサンが判りやすいですよ。

安藤  2人の組み合わせはできますか?

―はい、できます!位置を合わせるのがちょっと大変ですけど。

安藤  キャラクターは動物とかもですか?

―「CLIP」では、色々な素材が公開されていて、見ているだけでも楽しいです。

Try Your Best!

デッサンの基礎はすごく大事。難しいポーズに挑戦したいときは、是非一度[3Dデッサン人形]を試してみよう!
詳しい使い方はこちら! (使い方講座「機能解説トラの巻」3Dデッサン人形の基礎 -3Dデッサン人形1-


安藤  主線はアナログで丸ペンを使って入れているので、アナログ原稿のスキャン機能を使いたいのですが…。

―[スキャン]というコマンドはVer.1.2.3にはないのですが、他のソフトでスキャンした画像を読み込むことができます。[編集]メニュー→[輝度を透明度に変更]でグレースケールの画像を、線画状態に変更できます。また、CLIP STUDIO PAINT 先行プレビュー版 Ver.1.2.6(※おためしいただくためのバージョン)ではスキャン機能が実装されます。

安藤  トーンはどうやって貼りますか?

―トーンを貼りたい場所を[選択]します。選択範囲を作成すると、ランチャーの中にトーンの模様の■が出てきます。そこを選択すると、トーンの線数や濃度を指定して貼ることができます。

―それだけでなく、[素材]パレットから、カラーの素材などもドラッグ&ドロップで貼ることができますよ。

安藤  それでは、トーンを線の上に貼りたいときなどはどうしたらいいですか?

―複雑な形状の時には、[クイックマスク]を使いましょう![選択範囲]メニュー→[クイックマスク]を選択します。[クイックマスク]が作成されたら、描画ツールを使って“選択範囲を描画”します。選択された箇所が赤くなりましたね。それに、きっちりした選択範囲をつくらなくても、エアブラシなどでふわっとしたタッチでも選択範囲を作れます。



安藤  わあ、『乙女トーン』(※線の上だけにトーンを重ねる効果の通称)が楽にできます!凄く大変だったのに(笑)

―それから、[マジックワンド]で選択範囲が足りない時は、[クイックマスク]で範囲を塗り足すと便利ですよ。

Try Your Best!

アナログでもデジタルでも、イメージした線や効果がどんな風に出るのか、出したいのかを自分の中にしっかり持つことで、はじめて道具が生きてきます!




安藤先生に、CLIP STUDIO PAINTを使用して『ワルツのお時間』の牧村姫愛(まきむらひめ)ちゃんを描いていただきました!初めてのCLIP STUDIO PAINTとは思えないペン使いです。


安藤なつみ先生のマンガ制作秘話

安藤なつみ先生に、マンガ制作について特別にお話をお伺いしました!

はじめてのマンガ

―デビューされる前は、どのようにマンガを描いていましたか?

安藤  ノートにマンガを描いていたのが最初でした。私は「イラスト」よりも「マンガ」を描きたい気持ちが強くて。

―マンガ家を目指したのは、いつ頃でしたか?

安藤  進路を決める高校3年生の時でした。マンガ家になりたい!と思って、親に『3年間だけ頑張らせて欲しい』とお願いしました。それまではノートに描いていただけでしたが、そこから本格的に投稿を始めました。最初はもう、本当に緊張しました!実は、マンガを描いていたことは友人には言ってなかったので、デビューしたときはビックリされました(笑)

はじめてのデジタル

―デジタルでの作画はいつから挑戦したのでしょうか?

安藤  『ARISA』(※前作の学園サスペンス漫画)の長い連載が終わった後に、次の連載でやるぞ、えいや!でComicStudioを使い始めました(笑)カラー原稿は、その前からデジタルで描いてましたけどね。最初はPhotoshopを使いましたが、絵柄に合わせて水彩の淡い色味を使いたくて、SAIも使い始めています。CLIP STUDIO PAINTは水彩も綺麗ですし、ブラシの種類が沢山あるのも魅力的で、使うのが楽しみです。

マンガを描くみなさんへ

―最後に、マンガを描かれる皆さんにメッセージをお願いします。

安藤  小さい紙のなかで自分のことを表現できるのが、マンガの良さだと思います。 マンガを描くときは、「この向こう側に読者がいる」という気持ちで描くと、いいのではないかと思います。 頑張ってください! 

―ありがとうございました!

Try Your Best!

マンガを描くのは、道具よりもまず熱意?!
コマを割ってお話を作る…ということに「慣れる」のも大事みたい。

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提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
月刊「なかよし」(講談社)にて『ワルツのお時間』連載中。現在はComicStudioを使っている安藤なつみ先生に、「CLIP STUDIO PAINT」でカラーイラストに初挑戦していただきました!
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