CLIP STUDIO PAINT 使い… > 機能解説!トラの巻 > 3Dの操作 > 3Dデッサン人形の基礎 -3…

3Dデッサン人形の基礎 -3Dデッサン人形1-

提供者 : セルシス    更新日 : 2018/12/06   
閲覧数 : 390828回 総合評価 : 70件

使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT Ver.1.6.3

こちらの記事の内容は、CLIP STUDIO PAINT Ver.1.7.3以下に対応しています。
最新版での操作については、CLIP STUDIO TIPSに掲載されている以下の記事をご覧ください。

CLIP STUDIO TIPS「3Dデッサン人形を使ってみよう―体型調整―」

CLIP STUDIO TIPS「3Dデッサン人形を使ってみよう―ポーズ変更―」



[1]3Dデッサン人形の特徴
[2]3Dデッサン人形を貼り付ける
[3]視点と体型の変更

CLIP STUDIO PAINTには、難しいポーズやアングルのアタリとして活用できる3Dデッサン人形を素材として収録しています。

今回から3回の講座で、この3Dデッサン人形の使い方を解説します!


[1]3Dデッサン人形の特徴

人間が取る自然なポーズを再現できる

 3Dデッサン人形の関節は、人間が曲げられる範囲を忠実に再現しています。パーツを動かすと、他のパーツも追随するようになっているので、人間らしい自然なポーズをつけることができます。

(※[サブツール詳細]パレット→[関節角度制限]のチェックを外せば、可動領域を無視した動きを取らせることもできます。)


どんなアングルでも自由自在

3Dデータの最大の利点は、さまざまなアングルに変更したり、ズームイン・ズームアウトによって見え方を自由自在に変更できることです。

例えば、遠近感の強さなども調節することができるので、カメラを通して見たようなシーンの構成・作画にも役立ちます。


性別・体型の変更ができる

CLIP STUDIO PAINTには、[3Dデッサン人形(男性)]と[3Dデッサン人形(女性)]がプリセットされています。更に体型や頭身も変更できるので、描きたいキャラクターにぴったり合うアタリを作れます。

POINT デッサン人形の光源について
CLIP STUDIO PAINT Ver.1.6.3より、3Dデッサン人形をキャンバスに読み込むと自動的に「光源ON」に設定されるようになりました。 本講座内の画像のように「光源OFF」にしたい場合は、[ツールプロパティ]パレットの[光源の影響を受ける]のチェックボックスをOFFにします。

  

[2]3Dデッサン人形を貼り付ける

3Dデッサン人形の使用例として、手描きのラフからデッサン人形を用いて下絵を作成する方法を説明します。

(1)ラフ/スケッチする

構図のイメージをつかむため、おおまかにスケッチします。大体のイメージが固まればよいので、デッサンや細部にはこだわりません。最初からデッサン人形を使いながら構図を考えても問題ありませんが、慣れないうちは手描きで構図をまとめたほうが、イメージはつかみやすいでしょう。


(2)3Dデッサン人形をキャンバスに貼り付ける

[素材]パレット→[3D]→[体型]→「3Dデッサン人形(女性)」を、キャンバスにドラッグ&ドロップして貼り付けます。


3D素材が貼り付けられると、3Dレイヤーが作成されます。
3Dレイヤーは内部に3次元の座標空間を持つレイヤーです。3D素材はこの3D空間内に配置されます。

  

[3]視点と体型の変更

読み込んだ3Dデッサン人形を操作してポーズをつけていきますが、その前に視点の操作や体型の変更など、前準備を済ませましょう。

3Dデッサン人形などの3D素材は、視点の変更なども含めて[オブジェクト]ツールで操作します。
3D素材を貼り付けると自動で[オブジェクト]ツールを選択した状態になります。


(1)視点(カメラ)の操作

3Dレイヤー内の視点(カメラ)の操作方法を解説します。

3Dデッサン人形にポーズを付ける時には、いろいろな視点でデッサン人形を見ながらパーツを動かしていきます。視点を変更するカメラの操作に慣れておきましょう。

カメラは、[オブジェクト]ツールで3D素材をクリックすると表示される、[移動マニュピレータ]などを操作して変更します。

※カメラの操作以外のボタンの説明は、「構図を決める -3Dデッサン人形3-」 3D素材の移動方法で説明します。

カメラや3D素材を動かしている間は、3D空間の地面(格子)が表示されます。

①カメラの平行移動

ボタンをドラッグするか、キャンバスをマウスのホイールボタン(中央ボタン)でドラッグすると、カメラを上下左右に平行移動できます。


②カメラの回転

[カメラの回転]ボタンをドラッグするか、キャンバスの3D素材が存在しない箇所をドラッグすると、3D素材を中心にカメラが回転します。


③カメラの前後移動

[カメラの前後移動]ボタンをドラッグするか、キャンバスを右ドラッグで上下に動かすとカメラが前後に動きます。


④カメラアングルの変更

3D素材を[オブジェクト]ツールでクリックします。
素材の下側に表示される、[オブジェクトランチャー]→[カメラ]ボタンをクリックすると、プリセットされたカメラアングルの一覧が表示されます。カメラアングルを選択すると、その視点に変更します。


(2)体型を変更する

3Dデッサン人形は、描きたいキャラクターにあわせて体型を変更できます。

[オブジェクトランチャー]の[体型と寸法の簡易調整]ボタンをクリックして、四角いエリアで体型を、右側のスライダーで頭身を変更できます。


また、[体型の詳細調整]ボタンで体型を、[部位寸法の調整]ボタンで各パーツの長さ、太さをそれぞれ詳細に調整できます。


今回の場合は、下図のような体型に変更しました。


変更した体型は、[体型を登録]ボタンをクリックすると、素材として登録できます。

キャラクターの設定に合った体型ができたら、いつでも利用できるように登録しておくようにしましょう。

次回は、3Dデッサン人形にポーズを付ける方法を説明します。

POINT

3Dデッサン人形を使用すると作成される「3Dレイヤー」と、パース定規が連動します。

詳しくは、
パース定規と3Dレイヤーの連動–パース定規活用編2-
を参照してください。

コメント
ho_zuki 2018/06/07 22:13
>maiko7426 クソみたいに煽り散らしてますね。嫌だ嫌だ。 まぁ完全にデッサン人形通りに描くと駄目なのは分かりますが、 でもイラスト初心者のアングルやポーズの練習の一環や補助としては有りかと思います。 実際の人体との違いには注意しなければいけませんが。 まぁポーズ取らせたりとか色々大変ですし早めに卒業した方が良いかとも思いますがね。
U-助 2017/12/30 17:15
初めて使ってみた感想は画期的だと思いました。 ちょっとインパクトのある構図やポーズを描きたいと思い、何も考えず適当に動かしていると偶然できたりするのはいいですね。 しかし使いずらいというのは否めません…。 イラストならまだいいですが、漫画で使うとなるとさすがに実用の段階ではないと思います。 今後に期待します。
かねこん 2017/09/19 10:40
よく使わせていただいてるのですが、カメラ位置の保存ができない、フルボディIKよりも普通のIKの方が絶対使いやすい、部分の選択がしにくい(即座に部位選択できるようなセレクタが欲しい)、回転をローカルワールド選択できるようにしてほしい、部位ポーズのミラーリング…等不満点も多いですね。 徐々にアップデートしていただいてるので今後に期待はしてますが。 普通のIKに関しては以前のアップデートで出来るようになってた気がするんですけど、自分が出し方分かってないだけかもですが…。
おかゆさん 2017/08/28 00:18
うーーーんなんか使いづらいんですよね 難しいポーズ以外はさっさとアタリ取った方が早い気がします
maiko7426 2016/10/30 23:17
>人間が取る自然なポーズを再現できるって…… このハウツーですら、おおざっぱな手描きのアタリ(上の方の赤い線画ね)の方が、 自然なパースを実現しています。 3dモデルを下敷きにした完成画の方が、間延びしてて変です。 この奇妙さに気が付かない鈍感な人向けなら、イイかも知れませんね。 実際のところ「あ、これ、クリスタの3Dを下敷きにしたんだな~(;´∀`)」って 一発で判るマヌケな絵を見かけるようになりましたもの。