[9]物理設定の確認と保存
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物理設定の確認
この項目ではキャラクターモーションデータを読み込み、モデルに適用して物理設定の剛体、ジョイントがイメージ通り動作しているかを確認します。モデルに適用できるキャラクターモーションデータはcmt形式となり、CLIP STUDIO ACTIONで作成することができます。
(1)まず、物理演算を実行します。[上部メニュー]の[シーン]→[物理設定]→[常に物理演算]を選択します。
(2)今回のモデルでは、手と髪の毛の衝突判定はONに、手とスカートの衝突判定はOFFとなるように非衝突グループを設定しています。手とスカートの衝突判定をOFFにしている理由としては、手とスカートの衝突判定をONにした場合キャラクターモーションによっては、スカートの剛体が、手の剛体と腿の剛体に挟み込まれることになり、スカートが意図しない形状に変形してしまいます。手とスカートの衝突判定より、腿とスカートの衝突判定を
優先することで、スカートの形状を綺麗に保つことができます。
今回、髪の毛とスカートの衝突判定は、ONとなっていますが、髪の毛が長いモデルなどでは、OFFにすると、スカートの形状を綺麗に保つことができます。
(3)モデルに、CLIP STUDIO ACTIONで作成したキャラクターモーションデータ(.cmt)を適用して、モデルデータの物理設定を確認していきます。
[モーション]パレット内の[追加]ボタンをクリックします。
(4)[ファイルを開く]ダイアログから、CLIP STUDIO ACTIONで作成したキャラクターモーションファイル(.cmt)を 選択して[開く]をクリックします。
(5)[モーション]パレット内にキャラクターモーションデータ(cmt) が読み込まれますので[モーションを再生します]ボタンをクリックします。キャラクターモーションの再生を停止する場合は、[モーションを再生します]ボタンを再度クリックします。
(6)キャラクターモーションが適用され、モデルが動き始めます。 髪の動きがイメージと異なる場合は、[5]物理設定 4に戻り、スカートから足が突き抜けたりする場合は、[6]物理設定 5 、[7]物理設定 6に戻り、再度設定を調整します。適用するキャラクターモーションに合わせ、調整を行い、問題が起こらないモデルが作成できるまで設定の調整を繰り返します。
保存
(1)全てのパーツの物理設定が完了しましたので、モデルを保存します。[上部メニュー]から[ファイル]→[保存]を選択します。
(2)[名前を付けて保存]ダイアログが表示されますので[ファイル名]を入力して[保存]をクリックします。
(3)CLIP STUDIO PAIONT、CLIP STUDIO COORDINATE、CLIP STUDIO ACTIONで使用できる、物理設定を適用したCELSYS CHARACTER形式(.c2fc)形式のモデルデータが完成しました。
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