9.効果
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前回までに画面の要素は揃いました。
今回はハイライト、色味の追加、ぼかしを描き加え、絵にリアリティを加えます。
再び「サメ1」レイヤーを調整していきます。
試行錯誤した結果、図のようなレイヤー構成になりました。
「サメ1」レイヤーにクリッピングし、それぞれに要素を追加していった各レイヤーを、ひとつずつ紹介していきます。
IllustStudioのレイヤーの合成モードを調整すると、より表現力に幅がでます。
合成モードの基本的な使い方は、下記の講座を参照してください。
「IllustStudio 使い方講座」→「機能解説!トラの巻」→「レイヤー」
・「レイヤーの合成モードの使い方」
・「レイヤーの合成モードの使い方・光の表現」
[太陽光]レイヤー
太陽光によるハイライトを追加します。
サメの羽根に強く青を入れて、透明感を出します。
[影]レイヤー
あおりの構図のため逆光になっているので、全体を暗くします。
合成モードは[ソフトライト]、不透明度は74%です。
[青]レイヤー
色が沈んできたので全体に青色を加えました。
合成モードは[ソフトライト]、不透明度は64%です。
[回り込み]レイヤー
環境光による回り込みの光を描きます。
画像では不透明度40%ですが、もっとわかりやすく入れてもよさそうです。
[羽根光]レイヤー
羽根を透過してサメ本体に落とす光を描きます。
合成モードは[比較(明)]、不透明度は33%です。
[青紫]レイヤー
もう少しサメをぼやけさせる為に青紫色を追加しました。
合成モードは[ソフトライト]、不透明度は20%です。
[緑]レイヤー
青緑を追加して背景になじませます。色の試行錯誤です。
合成モードは[ソフトライト]、不透明度は34%です。
[赤み]レイヤー
アウトライン付近に赤色を追加します。サメと太陽光の温度を表現しています。
合成モードは[スクリーン]、不透明度は40%です。
[大気]レイヤー
全体に空の色を加えます。
合成モードは[通常]、不透明度は19%です。
他のサメにもここまでの過程と同じ処理を加えています。
テクスチャは手前の目立つ4匹(サメ1、サメ2、サメ5、サメ10)に貼り付けています。
ほとんど見えなくなってしまうので、奥のサメにはテクスチャを貼りません。
街の色味も思考錯誤します。
完成イメージを持つ事は重要ですが、回り道の中に時折よりよい答えが見つかるので、常に実験しながら描いています。
全体の色のバランスが決まりました。
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