[2] ワイングラスのモデリング
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それではモデリングを開始します。
今回は本当に簡単なので、どこまで解説するかどうか悩んだのですが、仕上げの部分で手を加えないと綺麗なデータにならないので、そこをしっかり解説したいと思います。
1.材質の設定
(1)まず画面右の[オブジェクト]パネルの[新規]ボタンをクリックして新規オブジェクト「obj1」を作成します。
※メタセコイアを起動直後であればすでに「obj1」が作成されているはずです。
(2)[材質]パネルの[新規]ボタンをクリックして新規マテリアル「mat1」を作成します。
(3) [素材]パネルの[設定]をクリックし、マテリアルの設定を、「不透明度:1.0」、「拡散光:0.6」、「自己照明:0.4」、「周囲光:0.25」と設定して、[OK]をクリックし、閉じます。
(4)次に、画面右下、[材質]パネルメニュー→[他]→[標準材質として設定]を選択すると、これから新規作成されるマテリアルに上記の設定が適応されるようになります。
2.面の生成(ツールの選択)
(1)[F3]キーを押して正面視点に切り替えておきます。
(2)[コマンド]パネルから、[コマンド]→[面]→[面の生成 F]をクリックします。
[面の生成]パネルが表示されるので、「表」と「辺」にチェックを入れて下さい。
■面の生成
ここで、少し、[面の生成]パネルの説明をしておきます。
順番が前後しますが、まずは「辺」「三角」「面」の説明。
・「辺」…クリックするごとに頂点が追加され、頂点の間が辺で結ばれます。
“折れ線“に近いかもしれません。今回はこの設定を使います。
「三角」…3回クリックする度に、(直前に作った)3つの頂点の間に三角ポリゴンを生成します。
「面」…4回クリックする度に、(直前に作った)4つの頂点の間に四角形ポリゴンを生成します。
上記のように、[面の生成]ツールでは辺や面を作成しますが、その時作るポリゴンが、「表」「裏」「両面」のどちら側に作成するか設定できます。
「表」は作業視点に見えるポリゴン(表ポリゴン)を作成し、「裏」は作業視点と逆のポリゴン(裏ポリゴン)作成。
「両面」は表裏両方にポリゴンを作成します。
通常は「表」しか使わないので、今は気にしなくても結構です。
3.グラスの形に沿って辺を作成
(1)先ほど設定した、[面の生成]、[辺]を使って左クリックすると頂点が追加されます。
もう一度クリックして、二つ目の頂点を作成すると、間に辺が作成されます。
この「辺」を使い、下絵を参照しながら線(ライン)を作成していってください。
下絵のセンターを参照して右半分のみトレースしていきましょう。
下絵に沿ってクリックしていくだけなので、特に難しい事はないはずです。
(2)グラスの底の部分からスタートして…
(3)下絵をなぞるようにクリックしていきます。
後で形を整えられるので、少しくらい大雑把でも大丈夫です。
(4)細かい部分は拡大して作業。
※マウスホイールで表示が拡大できます。
もし、UNDOしたり、途中でほかのツールに切り替えたりして、辺が途切れてしまった場合は、辺をつなげたい頂点を一度クリックして、選択しておくと、その頂点から辺がつながります。
(5)グラスの足まで行けば、ひとまず完成。
(6)作成した辺の形を整えます。
作成されたライン(辺)はナイフで頂点の追加もできますし、移動ツールを使って位置の調整をする事も出来ます。
大まかに作成した後にナイフで頂点を増やしつつ移動ツールで位置を調整すると良いでしょう。
まず、[コマンド]パネルの[コマンド]→[ナイフ]ツール→[ナイフで面を切断]を選択します。
(7)頂点が足りず、下絵に沿っていない辺をナイフで分割します。
(8)[コマンド]パネルの[コマンド]→[移動]ツールを選択し…
(9)追加した頂点をドラッグして下絵に合わせます。
(10)全体を調整して、辺の完成です。
4.座標の調整1
次に作成した辺の座標を調整します。
(1)[編集]→[すべて選択](または[Ctrl]+[A]キー)を押して、全ての頂点、辺を選択します。
(2)上部メニュー[選択部処理]→[頂点の位置を揃える]を選択します。
(3)[頂点の位置を揃える]ダイアログで、全ての頂点をZ=0の位置に揃えましょう。
※正面視点からラインを作成していれば頂点はすべて、”Z=0”にあると思いますがズレがあると後の工程が上手くいきません。
5.座標の調整2
(1)次に、[コマンド]パネル→[選択]ツールを選び、センターに当たる頂点を選択します。
(2)この頂点を先ほどと同様に、上部メニュー→[選択部処理]→[頂点の位置を揃える]を使用し「X=0」に揃えます。これで準備が整いました。
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