[5] 四種類のUVの展開法
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メタセコイアには4種類のUV展開をする方法が用意されています。
投影用のオブジェクトにオブジェクトの持つUVを貼り付ける、そんなイメージを持って使用すると理解が早いかもしれません。
それでは順にメタセコイアの持つ投影マッピング、そして自動展開について解説していきます。
・サンプルデータ
サンプルデータを用意しました。実際に自分で操作したほうが理解しやすいと思います。
ご活用ください。
■平面マッピング
平面マッピングは、ワイヤーフレームで描画された投影平面にオブジェクトの持つUV を投影します。
平面マッピングで作成されたUVを見てみると球そのものである事が分かります。
このマッピングは一方向から見えるオブジェクトのUVを作成するには非常に向いているのですが、画像を見てもらえば分かるとおり球の上面、下面では大きくUVが歪んでしまいます。
一方向からの描きやすい(扱いやすい)UVが必要なときに使ってください。
ただ後に解説する”焼き込み”があるためほとんど使う事がない展開方法です。
■円柱マッピング
平面マッピングは、ワイヤーフレームで描画された投影円柱にオブジェクトの持つUV を投影します。
円柱マッピングで作成されたUVを見てみるとまんべんなくUVが展開されている事がわかると思います。
非常に使い勝手のよいマッピング方法ですがくぼみや、突起物があるオブジェクトは上手く展開できません。
このような場合はその突起部分、くぼみ部分を別のオブジェクトに分け展開する事で上手くUVを作成することが出来るでしょう。
詳しい使い方は後の講座で解説する予定です。
■球面マッピング
球面マッピングでは、ワイヤーフレームで描画された投影球面にオブジェクトの持つUV を投影します。
球面マッピングで作成されたUVを見てみると円柱より綺麗にUVが展開されている事がわかると思います。
ただ球形のオブジェクトに投影される事から、オブジェクトの形状によりUVの歪みが生じやすいのが難点な展開法です。使い勝手は円筒マッピングの方が良いと思います。
滑らかな曲面を持つオブジェクト、その曲面が投影用の球形に近い場合はこの展開法を使うようにしましょう。詳しい使い方は後の講座解説する予定です。
■自動展開
自動展開は歪みの少ないUVをオブジェクトから自動で作成してくれます。
オブジェクトのテクスチャを見ればテクスチャを一番綺麗に投影してくれているのは分かると思いますが、問題は複数のUVグループに分けられてしまう事です。
展開されたUVからテクスチャを描きたい場合、このUVの境界を上手く描く事が難しいのです。
自動展開はプラグインが使えるメタセコイアでは非常に便利な機能ですが、プラグインが使えない場合、あまり出番がないかもしれません。
とりあえず使ってみるとうまく展開される場合もあるので、存在は忘れないようにしてください。
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