[7] 作り込み
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最後にモデルの面取りをしたり、細部の修正、作りこみを行います。
モデリングの途中三角形ポリゴンを四角形ポリゴンに変換してきたのは、面取り作業を行ったり、細部の作りこみを楽にする為です。
四角形ポリゴンは色々と扱いやすいので、変換できるところは極力四角形ポリゴンに変換しておきましょう。
■鍔(つば)の作り込み
1.ミラーリング
まずフリーズ後、Y軸ローカルミラーリングを設定します。
何度もフリーズさせたりミラーリングさせたりで申し訳ありませんが、鏡面のフリーズはモデリング中成形時に一時的に使ったりもするので、慣れる為だと思ってください。
(1)[オブジェクト]パネルでロックを外し、表示状態に切り替えます。
(2)[オブジェクト]メニュー→[曲面・ミラーのフリーズ]を使いフリーズします。
(3)[F3]キーで正面視点に切り替えます。
下半分をドラッグで選択します。
[Delete]キーで削除します。
(4)ミラーリング軸に接する頂点を揃えます。
ドラッグで頂点を囲みます。
[選択部処理]→[頂点の位置を揃える]を選びZ軸にチェック数値はそのままで[OK]を押します。
(4)オブジェクト設定から[ミラーリング]→[左右を分離した鏡面]を選択しY軸とローカル座標にチェックを入れます。
(5)[コマンド]パネル→[ローカル]を選択します。
とりあえずオブジェクトをわかりやすい位置にオブジェクトを移動させましょう。形状変形のチェックを外して中心基点をクリックします。
緑のハンドルをドラッグし位置を合わせます
これで準備完了です。
2.面取り
それでは面取りを行います。
(5)[コマンド]パネル[ナイフ]ツール→[接続面を連続切断]を使用して、鍔(つば)の角の両隣にナイフで辺を追加します。画像を参考にして下さい。
1箇所目
2箇所目
(6)そして角の辺を、[ナイフ]→[接続辺を連続消去]で消去すると角を取る事(面取り)が出来ます。
視点をかえてみると違いがよくわかります
3.鍔の溝を作る
次に鍔の溝を作ります。
(1)[コマンド]パネル→[選択]ツール→[ベルト]を選択し溝となる面郡を選択します。
(2)そのまま[押し出し]ツールで内側に押し込みます。
(3)そして先ほどと同様、[ナイフ]ツール→[接続面を連続切断]を使用して画像の位置に辺を2本追加します。
1箇所
2箇所
(4)[接続辺を連続消去]に切り替え、押し出しで出来た角の辺を消去して下さい。
4.フリーズ
(1)ローカル鏡面をフリーズします。
[オブジェクト]メニュー→[曲面・ミラーのフリーズ]を実行します。
(2)ローカルミラーリングでは軸の頂点が自動でマージされないので、忘れずに処理して下さい。
[F3]キーで正面視点に切り替えます。
鏡面頂点をドラッグで選択し[選択部処理]メニュー→[頂点の位置を揃える]を実行します
(3)その後[オブジェクト]メニュー→[近接する頂点をくっつける]で結合します。
5.ミラーリング
最後にZ軸に対しての通常のミラーリングを設定して鍔(つば)の作り込みは完了です。
[F1]キーを押して側面視点に切り替えます。
(1)右半分をドラッグで選択し、[Delete]キーで削除します。
(2)鏡面頂点となる部分をドラッグし[選択部処理]メニュー[頂点の位置を揃える]を実行します。
新しい数値に「0」、Z軸にチェックを入れます。
(3)オブジェクト設定から[ミラーリング]→[左右を分離した鏡面]を選択しZ軸に対して実行します。
作業後は、非表示、編集禁止状態にしておきましょう。
■はばきの作り込み
はばきは刃側の角を面取りします。
(1)[オブジェクト]パネルでロックを外し表示に切り替えます。
(2)ナイフツール”接続面を連続切断”で図を参考に角の両隣に辺を2本追加します。
1箇所
2箇所
(3)ナイフツール”接続辺を連続消去”で角の辺を消去して下さい。
はばきの作り込み完了です。
作業後は、非表示、編集禁止状態にしておきましょう。
■刃の作り込み
最後に刃です。格子変形を使い刀の形状を整えます。
(1)[オブジェクト]パネルでロックを外し表示に切り替えます。
(2)[コマンド]パネル→[ローカル]を選び、[拡大]タブをクリックします。
(3)緑のハンドルをドラッグし作業しやすいように縮小します。
(4)選択ツールに切り替え、刃と反対側角のポリゴンを選択します。
(5) 辺(頂点)を格子変形で纏めて成形します。
[コマンド]パネル→[格子]→[選択フィット]をクリックします。
[F3]キーで正面視点に切り替え、変形タブをクリックします。
右の格子頂点をドラッグで選択し赤いのハンドルを右に少しドラッグします。
その後好みで微調整してください。
(6)刃のモデリングの工程と同様、ローカル変形を使用し成形後元に戻しましょう。
[コマンド]パネル→[ローカル]→[詳細設定]をクリックします。
ローカル座標Yの大きさを「1」にし適用を押します。
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