[6] パーツのモデリング④
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1.弦のモデリング
弦の形状にそってラインを作成し、ラインから面を作成するプラグイン[ラインを四角形面化]を使用すればスマートに作成できるのですが、今回は諸事情により別の作成法にてモデリングを行います。
(1) ペグに弦が巻きつく部分をあたりにして、巻きつく弦を作成します。このオブジェクトには新規材質を適用します。下絵以外の材質を複製して、色を黒に変更したものを割り当てます。[基本図形]から[ドーナツ型]をクリックして、下図を参考にドーナツ型オブジェクトを作成します。
(2)作成したドーナツ型オブジェクトを複製し、2つ並べて巻きついた部分を作成します。あたりのペグの位置を参照しながら配置していきます。
(3)次に巻きついた部分からストリングス・ピンまで伸びる弦を作成します。[基本図形]から[円筒]をクリックして、下絵を参照しながら円筒を作成します。弦となる円筒の上部を巻きついた部分に、下部をストリングス・ピンのオブジェクトにそれぞれめり込ませて境界を目立たなくしていきます。
(3) 弦となる2つのパーツを1つのレイヤーにまとめて複製、同様に右半分残り2つのペグに弦を張ります。
(4)作成した3つの弦を1つのレイヤーにまとめ、X軸に対してのミラーリングを設定して完成です。最後に「弦」とリネームして編集不可にしておきます。これで全パーツのモデリングが終了しました。
2.完成
これでモデリングが全て終了です。まだUV展開作業も残っているので、ここでフリーズしてしまう訳にはいかないのですがここまでの作業を確認する意味で、フリーズしてみましょう。ここまで曲面化、そしてミラーリングを多くのオブジェクトに設定してきました。どのオブジェクトにミラーリング、曲面化を設定したか良く覚えていないでしょうし、1つずつフリーズをしていては面倒です。こんなときメタセコイアの標準機能でまとめてミラーリング、曲面化をフリーズできます。上部メニュー[オブジェクト]→[曲面・ミラーのフリーズ]を実行する時に、[Shift]キーを押します。これだけで全ての曲面・鏡面がフリーズされます。最後に材質を全て不透明にして全体を確認します。
3.最後に
今回、クラシックギターのモデリングではプラグインを使用しました。その為、少し難しいモデリングになってしまいましたがいかがだったでしょうか?プラグインはまだまだ紹介してないものが沢山あります。この後の講座でも紹介できないものも多いでしょう。ですので
シオビさまのスタジオシオビ
http://www.siobi.info
プログラムコンテンツ内
私家版 Metasequoia用プラグインリンク集
http://www.siobi.info/program/mq-pluginlink.htm
はメタセコイアのプラグインを探すのにとても便利、御自分で色々試してみて下さい。さらに作業時間を短縮できる良いプラグインが見つかるかもしれません。
それでは、クラシックギターのモデリング講座を終わります。
次回は、ギターのUV展開を解説します。
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