[7] ここで3D基礎知識
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専門用語を全く使わずに講座を行うのは困難になってきたので、一応3Dの基礎をなぞっておきたいと思います。
1.ポリゴンとテクスチャ
今使っている”メタセコイア”は、一般に「ポリゴンモデラー」、「モデリング専門ソフト」と呼ばれます。
モデリングソフトなので、ポーズをつけたり、アニメーションさせるようなことは単体では出来ません。その代わり、機能が少ないので軽量で、サクサク動きます。アニメーションをさせるには、別の3Dソフトにモデルデータを持っていくのが一般的です。
「ポリゴン」、というのは、多角形のことです。メタセコで言えば「面」。三角形、四角形、メタセコ以外のソフトでは五角形もありますが、とにかく、頂点を結んで出来上がる「面」がポリゴンです。
四角形のポリゴンもありますが、ソフトの内部では、全て三角形に(見えないところで)分割されて表示されています。
この「面」は、必ず、どれかひとつの「材質グループ」に属しています。面の素材の色は、その材質ごとに決められています。
そして、この「面」に模様を貼り付けて、カラフルなモデルを作りだすわけですが、この面に貼り付ける模様を「テクスチャ」といいます。
テクスチャは、モデルデータ(メタセコの場合.mqoファイル)とは別に、画像ファイルとして用意します。対応している形式は、JPG、BMP、TGAなど。PSD形式はそのままでは読み込めないので、BMP形式などに変換してください。
2.軸、スケール
現実世界では、方向を表すのに、上下左右という言い方をします。あるいは、自分や相手の位置関係に左右されないように、東西南北で方向を表します。
3DCGの世界では、位置を表すのに、「X」・「Y」・「Z」という値を使います。(中学の数学で習うはずですが、理数系の人じゃないと忘れますよね。)
メタセコイアでは、横方向=X、上下方向=Y、前後方向=Zとなります。
といっても、こんなのはすぐには覚えられません。(しかも、3Dツールによっては、軸の方向が異なって、Zが上下方向なこともあります。)
画面の左側、[表示]欄を見てください。[軸]というボタンがあります。このボタンで、画面上にXYZの軸をガイドとして表示します。このとき、重要なのはその色。メタセコでは、X軸を赤、Y軸を緑、Z軸を青で表示します。編集ツールを使うとき、数値で動作をコントロールしなければならないこともあります。
そんな時、XYZの表示にはこの色がついているので、目安にしてください。
モデルは、XYZ、3つの軸が交わる点(0,0,0)の付近に作成します。
この(0,0,0)を「原点」と呼びます。
次に「スケール」、(言いかえると「大きさ」)です。3DCGの世界には、決まったサイズというか、単位がありません。
(単位があるツールもありますが、実際は内部で「じゃあ、今回はこれくらいの大きさを1cmね」「今回は1kmね」と決めているだけです。)
なぜ絶対的な単位が無いのかというと、3DCGは、非常に小さな昆虫から、場合によっては地球サイズのものまで同じツールで作るからです。惑星サイズのものを作る環境で虫を作るなんて、作りにくくて仕方ありません。
軸表示ボタンの横にある[YZ][ZX][XY]ボタンでグリッドが表示されます。初期状態では-300~300くらいのサイズ。このグリッド内に余裕をもって収まるくらいのサイズでモデルを作ります。
複数人でひとつのものを作ったり、前に作ったものとサイズをあわせる必要があるときには、あらかじめ、「1m四方の箱」などの基準となるモデルを作って共有し、それにあわせて作業をします。
まあ、CGデータは拡大縮小できるので、最後にスケールを調整してあわせてもOKですが・・・
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