提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
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ポリゴンで顔や身体の形を作る際に重要なのは「ポリゴンで出来た面の流れ」です。

ポリゴンでキャラの姿かたちを表現するには、形状のほかに、テクスチャ(色、透明度、反射率、バンプマップと呼ばれる擬似的な凹凸など)やライティングなどの様々な要素があります。しかし、テクスチャを張らない、素の状態のモデルで表面や輪郭が乱れていたら、いくら上からテクスチャを貼っても綺麗なモデルにはなりません。

綺麗なモデルの条件は、ポリゴンの流れが綺麗なことです。
キャラを動かした際に見えるモデルの輪郭は、ポリゴンの形に沿って出てきます。また、光を当てた際の陰影も頂点単位で行われるため、ポリゴンの流れの乱れやゆがみが、そのままわずかな影になって映し出されてしまいます。特にキャラの顔に出る陰りは、僅かな物でもかなり気になります。

無理のない、綺麗なポリゴンの流れは、こうした歪みから来るいやな陰影を最低限に抑えることが出来ます。
理想的なポリゴン分割の流れは、作者の絵柄や、立体の捉え方によって異なりますが、基本的に人体の場合には、筋肉や肉付きの流れにある程度沿ったものになってきます。

ここ10年、3DCGで比較的オーソドックスなアニメ系顔モデルの流れは、大きく3つの円をつなぎ合わせた物になります。


 

目、口の輪郭線を円形にすることで、開閉時の変形が楽になり、また口・目の端のゆがみが出にくくなります。

近年のかわいい系キャラである作例デザインは、鼻の穴は勿論、小鼻も無ければ、鼻筋もそんなにはっきりしません。リアルな顔の凹凸は、表情筋によって生み出されてしまいます。したがって、今回の顔は、あまり筋肉の流れは意識せずに作ります。

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