[4] 顔から面を伸ばし、首を作る
閲覧数 : 88182回 総合評価 : 5件
1.横顔から首の面張り
最初に作成した「顔の平面板」では、本当に顔の正面方向しかカバーしていませんでした。
そこで、また[面張り]機能を使い、顔の横方向へ面を広げます。
(1)側面視点(F1)に切り替え、[投げ縄]ツールで目の横から頬にかけての辺を選択します。
(2)[面張り]ツールに切り替えて、耳の方向にドラッグします。(複数の辺を選択し、[面張り]で面を広げる基本パターン。)
面を作成したら、そのまま選択を解除せずにもう2回ドラッグして、さらに2列面を作成します。(合計3列)
(3)3列目を耳のあたりまで伸ばしたら、[移動]ツールで頂点の流れを整理します。
頂点近くまでドラッグ→[右クリック]の操作で、耳の部分の頂点をまとめておきます。
吸着に合わせて、[移動]ツールで頂点の位置調整をします。
(4)さらに、側面図視点([F1]キー)で[面張り]を使い、あごの下からも面を伸ばして、首へ続くラインを作ります。
最終モデルでは、手軽に可動させるために頭と首は分割するかもしれませんが、今は綺麗なうなじを作って楽しむために、首のほうまで面を広げます。
まず、[面張り]ツールで先端の辺を選択します。(黄色くハイライト表示)
(5)これをドラッグして、下絵に沿って伸ばします。面を張ったら、[移動]ツールで頂点の位置を修正。
(6)これを繰り返して首の根元まで一気に面を作成します。
(7)続いて、前から見た首の太さを決めます。
最初に側面図で、あごの付け根、耳付近の面から[面張り]ツールで下方向に伸ばし、新しい面を作成します。
(8)[ナイフ]ツールの[ナイフで面を切断]の設定で切れ目をいれて頂点を増やします。
(9)[面張り]→頂点[移動]→右クリックで「吸着」
移動で動かして、あごの付け根~首の流れを作ります。
また、こめかみ付近も、同様の方法で面をつなぎます。
※(7)~(9)までの詳細な手順は動画をご覧ください。
(10)[移動]ツールを選択し、[編集オプション]で頂点の編集方向を[X]軸のみONにします。
(11)頂点を動かしてあごの付け根~首への流れを作ります。
側面視点(F1)で頂点を選択→正面視点(F3)に切り替え、下絵の首の位置に合うように移動します。
これを、以下の4つの頂点で繰り返します。
2.首の面をつなぐ
首の前の面と、横の面をつなげます。
(1)ここでも[面張り]機能が大活躍。首の付け根が見えるように、少し斜めの視点に傾け、[面張り]ツールで首の前から面を引っ張ります。
首横の面までドラッグして[右クリックで吸着]させます。
(2)くっつかなかった側の頂点も[移動]ツール(+右クリック)で[吸着]して、前から見た首を完成させます。
[移動]ツールでうまく移動できない場合は、[編集オプション]で編集方向が、[X]、[Y]、[Z]すべてONにします。
(3)次に、首の隙間を埋めていきます。
まず、[投げ縄]で頂点を選択
選択した面を[面張り]ツールで拡張。下図の通り、右クリックで近くの頂点に吸着しておきます。
(4)吸着していない頂点を、[移動]ツールで吸着していきます。
真ん中に2つ頂点が余ってしまうので…[ナイフ]ツールの[ナイフで面を切断]の設定で先ほどつないだ首の面を半分に分割
[移動]ツールで頂点を吸着します。
(5)最後に、[移動]ツールで面の流れを整理して、首は完成です。
3.うなじの作成
ついでに、うなじも作ってしまいます。
(1)側面視点(F1)で、下図の辺を選択、[面張り]ツールで首の横から後ろへ向かってドラッグします。
[移動]ツールに切り替え、横から見た首の太さに調整します。
(2)そのまま、伸ばした先の頂点二つを選択し、[選択部処理]メニュー→[頂点の位置を揃える]を使います。
開いたパネルで[X]軸を「0」に設定し、頂点を正中線に揃えてしまいます。
(3)このままではうなじが尖りすぎて刺さりそうなので、[ナイフ]で面を切り…
上面視点(F2)に切り替え、[移動]ツールで出来た頂点をX軸方向に動かして首を整えます。
(4)少し色気を出して、首後ろ側から今度は上に向かって[面張り]を行い、
伸ばした面から、もう1度[面張り]を行い、後頭部の流れを作っておきます。これで頭の奥行きが大体固まりました。
コメント