[5] 前髪のUV展開
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前髪の房の接合部分を処理し終わったら、面倒ですが、房がオブジェクト単位で分割されているうちに
ざっくりとUV展開をしておきます。
1.材質設定
材質[Hair]の材質設定を開きます。[マッピング]欄の[マッピング方式]を、[平面]から[UV]に変更します。[模様]に「Grid.bmp」を指定し、テクスチャを格子模様にします。
2.UV展開
房のオブジェクトを、手作業でちまちま展開していきます。
※プラグイン「UV power tools」「UVデカルマッピング」などを使うと作業が軽減できますが、プラグインについての解説は別途行いたいと思います。
基本的な作業は、1つの房を全選択し(オブジェクトパネルで名前部分を[Shift]キー+クリックもしくは[現物]がONの状態で[Ctrl]+[A])あるいは[選択]→[接続面])、[UV操]でテクスチャと位置を合わせて[焼き込み]。
UVを焼きこんだら、田の字型に頂点を広げます。
(1)「obj1」オブジェクトを[Shift]キーを押しながらクリックし全選択します。
UV展開するオブジェクト以外は非表示にします。
(2)[コマンド]パネル→[UV操]を選択しUV編集モードに入ります。
※UV編集モードでの画面操作については、『小物ではじめよう!モデリング入門』→『第5回 テクスチャ(UV)について』→『[2] サイコロの作成 1』→ 『UV編集モードでの画面操作』をご覧ください。
(3)房の頂点が重ならないような視点にし、[UV操作]→[焼き込み]をクリックします。
オブジェクトを移動させるとUVが作成されていることが分かると思います。
(4)UVを整えます。
[UV操作]→[移動]を選択しUVを大雑把に田の字型に広げます。
毛先やつむじの部分はUVを拡大して作業します。
頂点の整列は後で行いますので、きれいに田の字型に広げたら房のUV展開完了です。
(5)「obj2」オブジェクトのUVを展開しています。「obj2」オブジェクトを[Shift]キー+クリックで全選択し[焼き込み]を行います。
(6)きれいな田の字型にUVを広げます。
(7)他のUVと大きさを揃えます。大きさを揃えておくと、あとで[整列]をするとき楽です。
[UVメニュー]→[CurObj]ボタンをOFFにします。[CurObj]ボタンをOFFにすることで他オブジェクトのUVも
見えるようなるで、それを参考に位置を調整します。
大きさがまちまちの場合には、[UV操作]→[拡大]でサイズを調整し、[移動]でUV頂点の並びを整えます。
(8)同様の手順で全ての房のUVを展開します。
(9)全ての房のUVを展開したら、UVどうしが重ならないように横1列に並べ直します。
UV編集モードでは、[UV操作]パネルが[移動]、[コマンド]パネルの編集オプションで[範]がONの場合に、頂点を矩形選択して、複数のUV頂点を一気に動かすことが出来ます。
3.UVを1つにまとめる
UVがを重ならないように位置を調整したら、房オブジェクトを1つにまとめます。
(1)[Ctrl]キーを押しながら[オブジェクト]パネルの房オブジェクトをドラッグし、上のオブジェクトにまとめていきます。最終的には、前髪は1つのオブジェクトにまとめます。
「obj2」オブジェクトを[Ctrl]キーを押しながらドラッグし「obj1」オブジェクトにドロップします。
他のオブジェクトも全て「obj1」にまとめます。
(2)最後に「obj1」オブジェクトの名前を「Hair」に変更しておきましょう。
4.整列
オブジェクトを1つにまとめたら、UV編集で全ての房のUV座標を同時に動かせます。ここで、UV頂点の並びを整えます。
(1)横1列の頂点を一気に選択し、[UV操作]パネルの[整列]を使って、頂点を揃えます。
(2)縦方向も同様にドラッグで縦1列を選択し、[整列]でUV頂点を整えます。
(3)縦横全ての列に対して整列を行います。
(4)最後に、UV座標がだいぶテクスチャのサイズからはみ出しているので、全ての頂点を選択し、[拡大]でテクスチャの枠内に収まるように、縦横比と大きさを揃えます。
前髪の作成は終了です。次回は、横の髪、後ろ髪の作成です。
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