メタセコイアに限らず、一般的なCGソフトでは、キャラクターに自由なポーズを取らせるために、ボーン(骨)というシステムを使います。動物と同じように体の中に骨組を作り、その骨を動かすことで、その周囲の肉(頂点)を一緒に動かします。
骨といっても、別にリアルな形をしている訳ではありません。内部データでは、関節はただの点、骨はそれを繋ぐ線のみで構成されます。(ただし、骨を動かす際、回転の向けを明確にするために、各CGソフトで独自のボーン形状が使われています。)
ポーズを取るには、骨の構造に加えて、骨に連動する肉の範囲が設定される必要があります。この設定方法には様々な手法があります。骨の周囲に楕円形の影響範囲を設ける方法から、全ての頂点にどの骨に連動するかの情報を設定する方法など、そのツール、目的や構造によって様々です。部位によっては、複数の骨の影響を受けて動作する場所があります。これをどう設定し調整するかが、自然な形状の可動を実現する一つの鍵になります。この「ある頂点が、どのボーンにどれくらいの影響を受けるか」を「ウエイト」と呼びます。「この頂点は上腕と下腕で50%ずつのウエイトだ」というように使います。
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