1.ラフ・仮塗り
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[1]テーマの設定とラフの作成
[2]パース定規の作成
[3]仮塗り
[1]テーマの設定とラフの作成
今回は、「ファンタジーテイストの一枚絵」「パースの綺麗にとれた背景」「透明感のある塗り」を目標に描くと決めたのでその方向で考えました。
折角のメイキングなので、CLIP STUDIO PAINTをはじめて使ってみたときの体験談も盛り込んでみます。
「最初は今までと違って戸惑うかもしれないけど、すぐに慣れるし慣れれば前よりもいい感じ」という「新しい翼(道具)」をテーマにしました。
「脱皮したての新しい翼でのテストフライト」をしている場面を描くことにします。
空を飛ぶキャラクターと、背景として島にみっちり並ぶ建物をパースを使って描こうと思います。
実際にラフを描き始めます。
適当なイメージから描き始めて、少しずつ完成イメージに近づけていきます。
描いていって線が多くなり、見づらくなったらそのレイヤーの不透明度を下げ、その上に新規レイヤーを作成して、また描いていくという工程を繰り返します。
キャラクターと背景はレイヤーを分けて描きます。
[R]キーを押して一時的にツールを[回転]に切り替えて、画像を適宜回転させながら描いていきます。
POINT
回転のショートカット
キーボードの[R]キーを長押ししている間は、[移動]ツール→[回転]に一時的に変更することができます。
また[Shift]+[Space]キーでも行うことができます。
短く[R]キーを押すと[回転]に変わります。
POINT
配色テーマの変更
CLIP STUDIO PAINTのver1.2.0からパレット等のカラーを変更することができるようになりました。
古いバージョンをご利用の方はこちらからアップデートを行ってください。
[ファイル]メニュー→[環境設定]→[インターフェース]の[カラー]の[配色テーマ]で設定することができます。
デフォルトでは淡色に設定されています。今回のメイキングでは[濃色]を選択しています。
スライダーを移動することで濃度を調整することもできます。
[2]パース定規の作成
ラフに沿ってパース定規を3点透視で作ります。
[レイヤー]メニュー→[定規・コマ枠]→[パース定規の作成]でタイプ:[3点透視]にチェックを入れ、[OK]を押します。
[オブジェクト]ツールが選択されている状態で、まずはアイレベルを調整します。
今回は上から見たような構図なので、おおまかに上にアイレベルを持っていきます。
次に垂直の方向の線を合わせます。
側面の基準となる線に合うように、[消失点の移動]と[ガイド線の移動]のコントロールポイントや[消失点]を押しながら調整します。
最後に同じように水平方向の線を合わせます。
これでパース定規の設定は完了です。
作ったパース定規を使い、背景のおおまかな形のラフを描き足し、仮の色をつけます。
POINT
パース定規の詳しい使い方についてはこちらをご覧ください。
パース定規で透視図を描く -パース定規基本編2-
パース定規を下絵にあわせる -パース定規基本編3-
パース定規ツールを使う –パース定規活用編1-
[3]仮塗り
おおまかにキャラクターの線や形を整えて、キャラクターに仮の色をつけます。
塗り分けは[塗りつぶし]ツール→[他レイヤーを参照]でおおまかに色をつけていきます。
仮の色分けの段階でもキャラクターと背景はそれぞれ別のレイヤーに分けて描きました。
以降の工程でも同様に、分けてレイヤーやフォルダーを作成します。
仮の配色ですが、翼の色だけはこの時点でこの配色に決めました。
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