[4] UV展開(2)焼き込み
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顔にテクスチャを割りあて、大まかにテクスチャを貼りこみます。
1.正面の焼き込み
(1)まず、オブジェクトパネルで顔のオブジェクト「Face」を選択します。
編集オプションで[面]を選択し、[Alt]キーを押しながらオブジェクトパネルの「Face」を左クリックすると、オブジェクト内の編集要素を全て選択できます。
(2)顔の面全てを選択できたら、[材質]パネルで「Skin」を選択した状態で、[選択部処理]メニュー→[面に現在の材質を指定]を選び、顔に材質「Skin」を割り当てます。顔が緑の格子模様になり、制作意欲が大幅ダウンしますが、ここはぐっと我慢。
(3)[Ctrl]+[D]で選択解除します。この時点では、顔の正面、中央付近の格子は綺麗に出ていますが、顔の横のほうは引き伸ばされてひどいことになっているのが解ります。やはり、きちんとUVを展開しなければなりません。
(3)下図を参考に、顔正面部分の面を[投縄]選択で選択しておきます。
(4)続いて、[コマンド]パネルの[UV操]ボタンをクリックし、UV操作モードを開始します。
このモードでは、モデルの背景にテクスチャ画像が表示され、同時に[UV操作]パネルが表示されます。
UV操作モード中は、画面の操作方法が少し変化します。マウスカーソルを”表示モデルの「現在のオブジェクト部分」”に合わせて視点操作をすると、モデルを動かします。
また、画面右上のアイコンでもモデルの拡大、移動、回転の操作ができます。
モデル以外の部分での視点操作は、テクスチャ画像に対して拡大縮小(右ドラッグ)、平面移動(中ボタンドラッグ)となります。
※ノートPCなどで中ボタンが使用できない場合は、テクスチャを並行移動できません。モデル側を移動することで対応します。
※UV操作モードでの操作方法については、『小物ではじめよう!モデリング入門』→『第5回 テクスチャ(UV)について』→ 『[2] サイコロの作成 1』もご参照ください。
(5)選択中の顔正面部分のUVを設定します。
[UV操作]パネルの[焼き込み]ボタンで、選択中の面が、見えている形そのままに、テクスチャ画像の位置へ”焼き込まれ”ます。
まず[F3]キーで正確に正面視点に切り替え、”モデル上で”マウス中ボタンドラッグしてモデルの表示位置を調節。同じくモデル上でマウス右ボタン+左ボタンでサイズを調整し、選択中の顔の正面が、背後のテクスチャ画像の左上に位置するように調整し、[焼き込み]ボタンをクリックします。
2.側面~その他の焼き込み
(1)続いて、再び[投縄]選択で、今度は先ほど選択しなかった頭部の横の面を選択します。
(2)[コマンド]パネルで[UV操作]モードに入り、[F1]キーで横からの視点に切り替えます。
モデル上をマウス中ボタンでドラッグして、先ほどの正面焼きこみ位置の右付近に選択中の面の位置を調整してから[焼き込み]。
頭部の正面、横面の展開図をテクスチャ画像上に並べていきます。
すでに正面で「焼き込み済」の面を選択してしまった場合、[UV操作]モードに切り替えるとUVの面が選択されています。
(下図では見やすいように選択色を変更しています)
このような場合は、[投げ縄]ツールに戻して、[Ctrl]キーを押しながら重複した面を囲み、選択から除外します。
(3)同様に側面視点(F1)のまま、後頭部&首の側面~後ろ側の面を[投げ縄]選択。[UV操作]モードで[焼き込み]ます。
あとで位置調整を行うので、顔側面の少し下、テクスチャ画像から少しはみ出す位置に焼き込んでしまいます。
(4)モデル上を右ドラッグして、モデルを下から上に見上げる視点(あごの下が見える視点)に変更し、[投げ縄]選択で最後に残った首正面~あご付近も選択します。
焼き込み済みの位置と被らない場所まで移動して[焼き込み]を行います。下図では顔正面の下、首側面の左の空きスペースに焼き込みしています。ここも、テクスチャが図からはみ出してかまいません。
「Face」オブジェクト内の面全てを焼き込み終わったら、UV展開図を綺麗に調整します。
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