1.作業環境とブラシのカスタマイズ
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まずは、作業環境を整えます。
ショートカットの設定
[ファイル]メニュー→[カスタマイズ]→[ショートカットの設定]から設定します。
私はキーボードの左側のキーに、それぞれよく使うツールを当てはめて使っています。
設定したショートカットは以下のようになります。
ツール | ||||
---|---|---|---|---|
[Q] 短形選択 | [W] なげなわ選択 | [E] マジックワンド | [R] スポイト | [T] 手のひら |
[A] 鉛筆 | [S] 消しゴム | [D] 水彩 | [F] ペン | [G] 塗りつぶし |
操作 | |||||
---|---|---|---|---|---|
[Z] 取り消し | [X] やり直し | [C] ズームアウト | [V] ズームイン | [B] 左右反転 | [N] 表示位置のリセット |
この設定で、キーボードに左手を添えて描いています。これ以上増やしたこともありましたが、使いこなせなくてやめました(笑)
折をみてまたチャレンジしたいとは思っています。
カラーセットの設定
続いて、カラーセットを設定します。
カラーセットを表示させるには、 [パレット]メニュー→[カラーセット]をクリックし、チェックを入れます。
今回はもともと登録してあったカラーセットを読み込ませました。
[カラーセットパレット]左上部のアイコンをクリック、メニューの中から[カラーセットの読み込み]を選択します。
カラーセットファイルは「カラーセットファイル(*.cls)」または「Photoshopスウォッチファイル(*.aco)」を読み込むことができます。
出てきました。myカラーセットちゃんです。それほどかわいがっているわけでもありませんが……自分の好きな色を適当に登録しています。
ほとんど重複している色も多々見受けられ、色の配置も乱雑ですが、あまり気にしていません。むしろ移り気なところがお気に入りポイントです。
ラフやデザインを考えるときなど、感覚的に色を選択するのにわりと便利かなと思っています。
IllustStudioはあらかじめ登録されているカラーセットやスポイト取得色の自動登録など、とっても手軽にオリジナルのカラーセットを作成できる環境が整っているように思います。
もしまだの方は何かの折にでもmyカラーセットちゃんをお作りしてみてはいかがでしょうか。
機能解説!トラの巻「カラーセットを活用する」
パターンの登録
線画には[鉛筆]ツールの[ツールセット]「粗芯」、塗りには[水彩]ツールの[ツールセット]「油彩筆」を使ってみようと思いますので、それぞれカスタマイズしていきます。
まずはブラシに使うパターンを登録します。
鉛筆で使うパターンには、鉛筆(2B)の斜線をスキャンしたものを使用しています。
他にも描き方や芯の硬さなど色々変えたものも作りましたが、これが一番気に入っています。
油彩で使うパターンです。
写真を加工したものですが、昔作ったもので、どんな写真だったかは忘れてしまいました。わりとよく使うパターンで、白と灰色と黒がまばらに散らばっているのが特徴です。
質感というよりも、選択色が薄い色から濃い色まで幅広く着色されやすいところが気に入っています。
まずは用意したパターンをIllustStudioで開きます。
[編集]メニュー→[素材の登録]→[画像をパターントーン素材に登録]を選択します。
[画像をパターントーン素材に登録]ダイアログが表示されました。
名前を記入(ここでは「D2B」)し、保存先のフォルダを選択します。よければ[OK]をクリック。
※保存先のフォルダがないときは[新規フォルダ]からフォルダを作成してください。
これで登録完了です。とっても簡単!
油彩のパターンも同様に登録していきます。
ブラシの設定
ブラシの設定をしていきます。
まずは、[鉛筆] ツール→[ツールセット]「粗芯」を選択します。
「粗芯」の[ツールオプション]→[質感の種類]→[パターン読み込み]を選択します。
[素材]ダイアログのツリーの中から、[パターントーン] →[ユーザー] →[オリジナルブラシ] →「D2B」を選択し、OKをクリックします。
続いて、描き味を確認しながらツールオプションで各種設定を行います。
最終的に線画を使うつもりがなかったので必要ないと思い、今回は[補正][拡張]系の機能は使いませんでした。[手ブレ補正]も必要に応じて適応していくという感じで使っています。
[鉛筆]の設定はほとんど変えてないと思いますが、場合によってはブラシの[厚み]、[硬さ]、[解像度]や[効果の強さ]などを変えています。
上記の設定で、イチゴちゃんを描いてみました。
続いて油彩筆を設定します。
[水彩]ツール→[ツールセット]から[油彩筆]を選択します。
鉛筆のときと同様に、[油彩筆のツールオプション]→[質感の種類]→[パターン読み込み]を選択し、油彩用に登録したパターンを読み込みます。
それでは、描き味を確認しながら、[ツールオプション]で各種設定を行います。
[油彩筆]の場合、特に仕上げの段階では、[解像度]や[効果]などを頻繁に変更しています。[絵の具量]、[絵の具濃度]、[色延び]、[硬さ]、[厚み]、[向き]、なども時に応じて変化させながら描いています。
線画のいちごちゃんを塗ってみました。スポイトで色を拾いつつ、重ねて塗りこみます。パターンは最終的にはほとんどわからなくなるぐらい塗りつぶします。スポイトで色を拾いながら混ぜ合わせるように描いています。
最後に、取り消し(アンドゥ)のできる回数を増やします。
[ファイル]メニュー→[環境設定]を選択します。
[環境設定]ダイアログから[キャンバス]→[操作]→[取り消し回数]を変更します。初期状態は「30」で、最大50回まで取り消し回数を増やすことができます。もちろん「50」で設定します。
50回も戻るの?と思われるかもしれませんが、私は戻っています。日常茶飯事です。
※メモリの容量や作業内容により設定した回数、戻れない場合があります。
ズバッと解決!図解探偵「取り消す回数の増やし方を調査」
これで作業環境が整いました!
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